やっちまった!!

その、疲れ切った水族館からの帰り道。子供乗せ自転車の前カゴにタケを乗せ、後ろに荷物をのせ、テツはおんぶで走っていると、テツの靴が落ちた。あっ、と思って、絶対にやってはいけないことをやってしまった・・・!タケを自転車に残したまま「動かないでね」と靴を取りに数歩戻り、振り返ると自転車が倒れていくところ。ガシャーン!!慌てて駆け寄り、子供乗せからタケを引っ張り出す。もちろん大泣きのタケは鼻と口を打ったらしく、血で真っ赤。うわああああ!やっちまった!ごめんタケ!焦りつつもとりあえずタオルで出血を押さえて傷を確認し、先についたように見えた腕がちゃんと動くか、グーパーできるか確認、タケにどこが痛いか確認した後はひたすら謝りまくり。お腹がすいているテツも背中で大号泣しているし、とにかくタケを再び自転車に乗せて、自転車を押して帰宅。帰路はもちろん、家に着いてもしばらく泣き続けていた。そりゃそうだよね。家できれいに洗い、消毒。テツはお腹がすいて泣いているし、タケもおさかなのご飯を食べるというので、とりあえず昼食。昼食を食べつつ、タケの鼻の骨が折れていないか、曲がっていないか、などを確認。上唇はかなり腫れてきた。上唇と歯茎を結ぶ、上唇小帯が切れている。タケは痛くないと言い張るが、触ろうとするとあからさまに避ける。でも押入れによじのぼったり、元気にしゃべりまくったりといつもの笑顔を見せてくれていて、ちょっと安心できた。ありがとうタケ。タケに本当にすくわれている。あぁ・・・病院行った方がいいのかな?小児科なのか?いや外科だよな・・・とぐるぐるぐるぐる考えつつ、ネネに電話したり、父さんにメール打ったり。父さんからはメールを送信した直後1分もたたずに電話があり、病院に行くことにした。かかりつけの小児科に以前勤務していた小児外科専門の先生が、独立して開業したという話を聞いていたので、さっそく話を聞いたママ友に電話して場所と名前を確認し、出かけた。
痛々しい笑顔
タケは「え?電車で行くの?やったー!!病院行こうね〜♪」と超ご機嫌。テツもお出かけだー♪とバギーの中で跳ねて・・・そしてこってり寝た。きれいでゆったりした病院は、かなりの人気のようで1時間半待ち。でもタケは絵本を読んだり、おもちゃで遊んだり、お友達やお友達のママにも積極的に話しかけて一緒に遊んでいた。友達が持っていて欲しいおもちゃがあると「じゃあタケ、貸してって言ってくるよ」と言って本当にその子のところへ行き、「ねぇ、それかーしーて」と言って借り、「わー!やったー!お友達が貸してくれたよー!タケ嬉しいよー!」と跳ねながら戻ってくるのだった。テツも途中で起き、一緒に遊ぶ。・・・が、トイレやら身長体重測定やら診察やらのたびに遊び場から離すと反り返って大号泣。意志が強くなって大変だ。

幸い、骨にも異常はなさそうだし、歯もぐらついたりしていないし、擦過傷(すり傷)のみでしょうとの診断。念のため小児歯科で一度みてもらってください、と言われて終了。看護婦さんにも、先生にも、薬剤師さんにも「あのね、トンネルでね、てっちゃんの靴が落ちて、取りに行って、それでタケが動いちゃって、こうなって(倒れた時のポーズ)、倒れちゃってん」と詳細にしゃべってくれたタケ。お陰で虐待を疑われることはなかった・・・かな?でも先生にものすごい目でにらまれました。ただただ反省。本当に、ヘルメットをしていてよかった。そして、ガードレールのむこうにタケが落ちて轢かれたりしなくて、本当に本当によかった。ごめんね、タケ。そして、笑ってくれてありがとう。おかあさんおかあさん、といつも通り元気なタケでいてくれてありがとう。
そして、いつもなら母さんが危ないミスをしようものなら烈火のように怒る父さんが、この日はフォローのメールを何回も送ってくれ、「夕飯作るん無理やろ、外で食べよか、はよ帰るわ」と言ってくれたりして、正直かなり救われた。ありがとう父さん。