父さんの活躍

父さんがそんな母さんを見て、お土産に買ってきたおいしいメンチカツで晩御飯を作ってくれると言うので、気が少し楽になって、近所のおばあちゃんがやっている文庫に何ヶ月も借りっ放しの絵本を返しに行く。タケがバギーから出るのを嫌がったので玄関先で本を返して、そのまま海へお散歩。タケは「とーとーうし」とてんとう虫を探していたが、いつもの草むらに姿はなく、砂浜で砂遊び。ぞうと魚の型押しに一緒に砂をつめて遊んだ。ひっくり返して型を抜くのはタケにはまだちょっと難しいらしく失敗してけげんな顔をしていた。するとそこに、何かの虫が飛んできた。あっ、てんとう虫だ!いつもの赤いナナホシテントウではなく、黒いニホシテントウ。タケに「てんとう虫いたね!」と見せ、タケが近寄るとニホシテントウはぶーーんと羽を広げて飛び立ち、タケは泣きそうな顔になる。「とーとーうし、こわい」・・・あらららら。どうやら急に予測しない動きをするものが怖くなったらしい。大好きだったてんとう虫も、怖い虫に変身。草にとまっているだけのてんとう虫も「こわいの、いやん」と必死で逃げ出すようになってしまった。

帰宅してすぐに調理にとりかかった父さんは、手際よく30分ほどでメンチカツを揚げ、サラダを作って出してくれた。本当においしいメンチカツだった!タケは野菜は食べず、メンチカツとサーモンとご飯を完食。スモークサーモンを「ハム、ハム」と言っていて「サーモンだよ」と教えると「サム」になっていた。サムって(笑)。父さんは洗い物までしてくれた。お陰で夜はゆっくりできて嬉しかった。タケはベッドに行ってからなかなか寝ず、母さんの方が先にウトウト。父さんがずっと頭をなでていてくれたが全然目が閉じず、結局1時間半粘った。フットサルで筋肉もお疲れの父さんはその後一人でスーパー銭湯に出かけて行ったのだった。本当にありがとう、お疲れさま。