お参り

なんなん

熱も下がって真面目に会社に行った父さんを送り出す。母さんは喉が痛くなり風邪悪化のもよう。心にも自分で余裕がないのが分かるくらいで、タケのちょっとした行動(見てもいないテレビをすぐつけるとか)にもなんとなくイライラ。態度には出さないようつとめたけれど、タケを残してマンション前までゴミを捨てに行って戻ってきたら、ドアの前で号泣していた。
鬱々気分を吹き飛ばすべく、お外に繰り出す。今日はお大師さまの日でたくさんの人出のお寺へ。母さんは半分以上屋台目当てだったのに、タケは屋台には目もくれず、あちこちの仏様の前で手を合わせて頭を下げて熱心にお参り。「まあ、ちゃんとお手手を合わせて!えらいわね〜」「かわいいわね〜」とあちらこちらで褒められまくり、歩きながらもたくさんの人に頭をなでられていた。なんと立派な息子。誰に似たんだろう?苦手とするカメの石像、今日はさりげなくそばまで寄って「いいこ」と甲羅をなでて横を通り過ぎる。かなりの進歩。しかしその後はチラリとも目を向けることなくずんずんと進む。線香の煙に自ら突っ込んで行って頭に何度もつけたり、お参りの人が鐘を鳴らすのを横で見物して手を合わせたりとお寺を満喫した後、自ら横の公園へ。

公園でも伝声管やブランコ、すべり台を堪能。ブランコでは「ぶーらんぶーらん」と掛け声を出し、靴が落ちたら「くっく落ちた」と教えてくれ、すべり台では「しゅーしたよ」「もっかい」と言いながら何度もすべる。後ろからおねえちゃんがのぼってくると振り返って笑いかけ、そして嬉しそうにのぼって滑り終えた後、すべり台横に張り付いておねえちゃんが降りてくるのを見守る。公園ではもう花の咲いている桜の木を発見!抱っこして近くで見せたり、下からジャンプして遊んだりする。松ぼっくりが落ちているのを見つけて、母さんが投げてみせると、タケがそれをワンコのように走って拾いに行ってくれるので、松ぼっくりを進みたい方向に投げつつタケを誘導して帰路につく。本屋でにゃんにゃんにも挨拶。