最長老

お昼からタケが生まれた産院での育児サークルに出かける。少し遅れて着くと、婦長さんがマイクを持ってなにやら話しているところ。先に靴を脱いだタケは笑顔で婦長さんに近寄って行き、婦長さんに「あけましておめでとう」と声をかけられるとペコリとお辞儀。ほとんどが1歳前後の子供のお母さんだったので、「おおー」とどよめきが起こる。「よくご挨拶できたね」と婦長さんが拍手すると、タケも嬉しそうに「おー」と言って拍手。またどよめき。婦長さんは母さんにタケの年齢を聞き、「1歳8ヶ月になるとできるそうです」と皆に言っていた。婦長さん自身も挨拶してもらったのが相当嬉しかったらしく、後で同じ月齢くらいの他の子供全員のところを回って「おめでとう」と言っていた。8ヶ月から参加できるこの育児サークル、今回はタケ&同じ日に生まれたみほちゃんが最長老。特に決まりはないのだけれど、そろそろ卒業かねー。
タケはおもちゃ箱や部屋の中から車や電車のおもちゃだけを選んでは集めて並べて楽しんでいた。そういうこともできるようになったのね。一人であちこち行って遊んでいたかと思うと、たまに戻ってきて母さんに抱きついて甘える。おもちゃの取り合いも何度もする。以前は取られてもあまり気にせず次のおもちゃにいくことが多かったタケだけれど、今日はものすごくムッとした顔をしてしつこく取り返し、決して譲らない。譲ることを勧めてもなかなか手放さず、最後には床に転がってお腹の下に隠したりしていた。知恵もついてきたし、自我もでてきたなぁ。タケはおもちゃ箱代わりの衣装ケースをふちをつかんでおもちゃごと何度もひっくり返したり、中に入って遊んだり。あんよ前の赤ちゃんを持つお母さんにはちょっと顰蹙を買っていた。みほちゃんママ&ゆうなちゃんママには「男の子っぽくなってきたねー。でも武優くんは元気でわんぱくだけどいい子っていうイメージ」と褒めてもらって救われる。
 
帰りに、みほちゃん&ゆうなちゃんたちとお茶をして帰る。ゆうなちゃんがベビーカーから落ちてしまって泣き出すと、タケは一瞬つられて泣きかけた後、なんと両人指し指で耳栓をした。お前、それは失礼だろ〜。その後はテーブルの下でみほちゃんといないいないばぁをしたりしていたけれど、眠気がピークになりバギーから出せと暴れ出す。「かーびぃあげるから入っといて」と言うとあっさり大人しくなり、隠し持っていたコウサカJr.を与えると1分で寝てしまった。本当に、言うことも分かるようになってきたし、要求することもはっきりしてきたなぁ。


行き帰りの電車や道ではバッチリ愛想をふりまきまくり。覗き込まれると笑いかけ、大喜びでバギーの中で跳ね回る。老若男女問わず。恥ずかしがっていた人見知りもどきも、もうどこへやら。基本的に本当に人が好きなのね。「こんなに愛想のいい赤ちゃんがいるの?」「めっちゃかわいい!やばーい」等々言われるたびに、「ありがとうございます」と微妙に笑うしかない母さん。でも、親バカとしてはやっぱり嬉しい。