雪体験

その顔怖いってば

朝7時にはパッチリ目を覚ましたタケ。ジジの顔が覗くと「あーっ!」と笑顔で跳ね起きる。トミカのカード図鑑をジジにもらって朝から上機嫌で見入る。中に一枚新幹線と車が並んでいるカードがあるのを目ざとく見つけて、車でなく新幹線を指差していた。やっぱり車より電車?ジジも一緒にみんなで朝ごはん後、父さんとジジは揃って出勤。タケは自分もお出かけする気まんまんで玄関まで行って靴を持っていたのだけれど、二人が行ってドアが閉まってしまうと、切なそうに「じっじー…」と呟いていた。いやいや、ウソでも父さんも一緒に呼んだれよ。
二人が出かけてしばらくすると、雪がだんだんすごくなってきた。「これは今日はお出かけ無理だなぁ」と思う一方、「雪が溶ける前に一度タケに銀世界を体験させてやらねば」とも思ったりして、タケに「お外に行く人ー?」と聞くと「はーーーーい!!」といういい返事とともに玄関にダッシュしたので長靴を履いて外へ。初めはサクサクと雪を踏んで歩いてみたり、不思議そうに空を見上げたり、「わぁーーーー」と叫びながら笑顔で走ったりしてすっかり楽しんでいたけれど、最寄のスーパーに着く頃には寒そうな顔をして抱っこモードだった。途中柵を触りながら横目で(最近はこの横目をしながらぐるぐる回転するのがブーム)歩いていた時だけ元気。帰りはスーパー横のお寺へのきつい坂を一人で上り始め、下りる時はどうするのかと思ったらおもむろに腹ばいになって「しゅー」と滑り降りようとしていた。もちろんすべるはずもなく服が雪でドロドロになっただけであった…。それからは自分で歩こうとせずすぐに抱っこをせがんでくる。雪のところを歩くのがイヤになったらしく、雪のあるところでは歩かない。帰宅して、あとは暖房の効いた室内でぬくぬくとお絵かきなどして過ごす。