保育園の力

ワイルドにいこうぜ

久しぶりに保育園の園庭解放へ。曇って寒い日だったからか、他には誰もおらず。タケは保育園にはすっかり慣れたようで好き勝手に走り回っていたけれど、園児たちや保母さんにはあまり馴染まず…というか、ひたすらマイペース。大きい子たちが部屋の中でピアノに合わせて走ったりジャンプしたりしているのが楽しそうだったようで、その部屋の前にはりついて手拍子してみたり、リズムをとってみたりし、何度も靴のまま部屋への侵入を試みる。入れないのよ〜、ごめんね。その後はプラスチックのすべり台で遊ぶ。「しゅーしておいで」と言うと、「しゅー」と言いながらすべっておりてくる。園児たちは見慣れないタケが珍しいのか母さんが珍しいのか、どこにいても寄ってきてはじっと見つめてくれる。タケはそのうち保育園の格子状の扉に興味を示し、大きい子がしていたのを真似して扉に足をかけてのぼって反ったりしはじめる。

そのうちみんな外遊びの時間が終わってお部屋に戻ってしまい、タケと二人ぽつんと残った…が、すぐに保母さんが「よかったらお部屋で一緒に遊びますか?」と声をかけてくれ、1歳児のお部屋にお邪魔する。ここは4月1日生まれの子までのクラスなので、タケより1学年上になるのだけれど、みんな「座って」と言われるとおりこうに座り、誰かがハイハイをするとみんな真似して楽しそうにハイハイしたりするのでびっくりした。本当に集団生活の基礎ができているという感じ。保育園の力はすごい。タケはというと、みんなと一緒に座らせてもらったものの、部屋の端にある時計を指差しながらすぐに「あ?あ?」と大声で叫びながら立ち上がって歩き出す。お友達まで真似して立ち上がりそうになってヒヤヒヤ。でもその後音楽をかけての「どんぐり体操」「エビカニダンス」は一緒に混じってステップを踏んで踊る。他の子のようにちゃんとマネはできないけど、それでも楽しそうに踊っていた。子供達が「この保母さんはおどらないの?」という風にみんなそろって母さんを立ち止まったままじっと見てくるので、仕方なく保母さんをチラチラ見ながら真似して楽しそうに踊ってみた。みんなそれを見て一緒に踊ってくれたけど、もうちょっと保母さんの方を見て〜、と保母さんに申し訳ない気分…。「はらぺこあおむし」の歌CD&人形を使っての読み聞かせの間、タケは部屋のあちこちに貼られた電車のポスターに大興奮。指差しながら「でゃ!」と叫びまくって結構うるさかったかも。子供部屋に電車や車のカレンダーでも買ってやるか(親バカ)?そのうちみんなはお食事タイムなのか、次々と保母さんに連れられて奥の部屋へ手を洗いに行く。一人、母さんをじっと見て保母さんの呼びかけにも頑としてこたえず手を洗いに行かない子がいたので、なぜか母さんが手をつないで一緒に行くことに。そしてなぜかすんなり行ってくれた。そしてタケは、なぜか手を洗い終えた園児たちと一緒に椅子に座って楽しそう。ごめんね〜、でも君のご飯はないのだよ…。

園庭解放に来たお友達がもう1人いるというので、もう一度庭に出る…が、砂場が大好きというその子に対してまったく砂場に興味がないタケは、コンビカーに突進して二つを操ったり、押したり、運んだり、落ち葉をひらひらさせたりしていて一緒に遊ぶのはおろか近くにも寄らず。母さんは覚えてなかったけど、やすらぎ公園で会ったことがあるらしい。保育園の子供達が、みんなで一緒に楽しそうにいろんなことをしているのを見たら、子供は楽しいだろうな、うらやましいなとすごく思ったし、みんなじっと座ったり、集まったりすることができるのを心底すごいと思ったけれど、保母さんには「お母さんとずっと一緒にいられてうらやましいですね」「一人で本当によく遊べていてすごい」などと言ってもらい、「いつもマイペースで集団生活ができるか不安なんですけどね」という母さんの言葉にも、「今の時期は、一人遊びをたくさんして、お母さんにたくさん構ってもらうのが大事。それをたくさんしていれば、ちゃんと集団生活もできるようになる」と言ってもらえて一安心。