午後

お昼寝は2時間。その後ベッドで母さん粘ること1時間。おやつのカステラをふふふと笑いながら食べて、自転車でちょっと離れた川沿いの公園へ出かける。春にお花見をした時に、幼児用遊具を見つけてタケが遊びたくてぐずったのを思い出したから。さっそく念願の遊具に上って、ハンドルを回したり、すべり台を足からすべったり、うんていにぶらさがったり、他の子供にこんにちはをしたり。「こんにちは」と言われると、ひざを曲げておじぎをする。今日もたくさんの人に声をかけてもらったので、たくさんたくさんおじぎをした。
川沿いにずっと広がっているので、広くてたくさん走り回れてよかった。たくさん転びもしたけど、まったく泣かず、自分で立ち上がって走り回って頼もしい。鳩を見つけて一生懸命何かしゃべりながら鳩の後を追いかけていく(今日の写真)。でも鳩がパンをもらって無心に食べていたりして触れそうなくらい近づけると、今度は怖がって逃げる。どっちやねん。川の方へ逃げた鳩を追って、川岸の柵へ。柵の広い部分から頭をつっこんで下をのぞき、そのまましゃがんで柵の狭い部分から頭を抜こうとするが抜けず、泣きそうになっていた。母さんが手伝ってやっと抜くと、散歩中のワンワンを発見して、「わんわん、わんわん」と追いかける…が、追いつきそうになると怖がってベンチの陰に隠れる。ワンワンの飼い主さん、20歳と高校生の男の子のお母さんだそうで、やっぱり子供がここの川岸の柵で同じように頭が抜けなくなって泣いた経験があるそうな。みんなたどる道は同じやな。その後もたくさん犬の散歩の人が通り、そのたびに興味深そうに遠巻きに近づいたり、逃げたり。一度、リードを放されたビーグルがすごい勢いで走って横を通り過ぎると、泣きそうな顔をして慌てて母さんの首に抱きつき、足までからみつけてしがみついてきた。かわい。

一緒に遊具で遊んだ2歳4ヶ月の男の子のマネをして、草のしげみに少しだけ入って得意気にガサガサ歩いてみる。でも一度だけ。1歳6ヶ月の孫がいる、と声をかけてくれたおじいさんが気に入って、抱っこまでせがむ。行ってしまいそうになると慌ててついていく。おーい、誰にでも付いて行っちゃダメだよ。2歳4ヶ月の男の子は、タケを追いかけてきた。男の子の後ろを、男の子のママが追いかけてきた。なんだこりゃ、コントか。コント状態の集団は2歳1ヶ月の女の子とママが遊んでいるところに行き着いた。女の子のベビーカーについているおもちゃにタケと男の子がはまり、ようやくコント終了。男の子は女の子と一緒に落ちているまだ青いどんぐりを拾ったり、投げたりし始めたけれど、タケはベビーカーのおもちゃに釘付け。どんぐりにはまったく興味なし。あぁ、またか…。タケは男の子のママも気に入ったようで、たまに足元に寄って行っては笑いかけていた。帰宅して、ドアを閉めて「ただいま」と母さんが言うと、先に入って靴を脱がせてもらうために玄関に腰掛けていたタケが「おかぃり」と言った。