実家

すっかりご機嫌の子供達、さっそくおもちゃを広げて遊びだす。しかししゃべりまくるタケとは対照的に、まったく言葉を発しないテツ。話しかけても、ほとんど言葉を発しない。どうやら、まだ様子を伺っているみたい。猫を何匹もかぶっている。
「眠い」と言うと布団を敷いてくれ、昼寝させてもらえた。そして起きると、みんないなくなっていた。ジジとネネが近所のお祭りに子供達を連れて行ってくれているらしい。ああ、楽だ〜〜!ピアノを弾いたり1人のんびり。タケとテツは金魚すくいをしたり、射的をしたり、ヨーヨーつりをしたり、すっかり楽しんで上機嫌で帰宅。2人とも自分で金魚をすくい(テツの方がうまかったらしい)、タケは射的も的に当て(倒れなかったけどおまけでBB弾の鉄砲をもらって帰ってきた)たらしい。すっかり安心したらしいテツはもういつもの饒舌に戻っていた。
ひと休憩後、今度は別のお祭りへ、夕飯を食べに出かける。「抱っこー」「おんぶー」と、すっかりジジネネに甘えまくりのタケとテツ。まったく。

今度のお祭りはちょうど食べ物系の屋台しかなく、ステージでは歌と演奏が繰り広げられていた(タケは舞台にいた坊主頭で黒タンクトップの裸の大将のような人を見て「ねぇねぇ、あの人誰?もしかして、くまだまさし!?」と大興奮していた。違います。っていうかくまだまさしで興奮するなよ…)。焼きそばやたこ焼き、フランクフルトなどを調達して、ちょっとはずれでみんなで食べる。二人ともよく食べ、テツは「ふるさと」などにあわせて踊りまくり、子供2人で無料のお茶を取りに行ったり、チョコバナナを買いに行ったりプチおつかいもして、大満足の子供達。そして、ご飯の途中で子供を追いかけねばならないこともなく、食べさせるのにあけくれることもなく、1人で子供2人と食事を持って移動しなければならないこともなく、初めてゆったり祭りを堪能できたコザルも大満足。大人の手がたくさんあるってなんて素敵なの!

帰り道も、子供がばらばらに走ろうと、1人が座り込んでしまおうと、走らなくても叫ばなくても叱らなくてもいいのだった。らーーーくーーーちーーーんーーー。ありがとうジジネネ。ビバ実家。
テツは「ジジとお風呂に入りたい」とジジを指名して入ったよ。