脱走

あっという間にお迎えの時間。テツはずっと寝てはいたが、時々うなされるように泣き喚いて起き、寝起きも「いたい、いたいーー、わあああああーー」と暴れながら大泣き。中耳炎にでもなっているのかな?でも「どこが痛いの?」とゆっくり聞くと、左腹を指差すのだった。あまりの暴れ泣きっぷりに、お迎えの時間になってもすぐに家を出られず、5分くらい遅れて到着。抱っこして家を出ると嘘のように大人しくなったテツだった。
幼稚園に着くと、タケは補助の先生に抱っこされていた。そして母さんを見つけて「あっ!おかあさーん!」と笑顔になって、走ってきた。タケを抱きしめた後、担任のまゆこ先生とお話。なんと、今しがた、お母さんを探しながらいつの間にか脱走し、幅2mくらいの小道をはさんだ新館の方の園庭の遊具で勝手に遊んでいたらしい。お迎えに来ていたあやのママが気付いて、先生に「先生、たけひろくんがいません!」と言ってくれ、一緒に探して見つけてくれたのだとか。お迎えの後はいつも新館園庭で遊んで帰るので、すぐに見当がついて一瞬で見つかったらしいが、まあ、何事もなくてよかったよ。本人は「俺様寂しくなってきてさー、『ママー、ママー』って言いながら探して、そしてむこうで遊んでたんだよー」なーんて言ってました。まあ、幼稚園の門や角には他の先生方も立っていて、本館⇔新館の行き来以外を一人でしてたらすぐに捕まっていたのだろうけど。
ちなみに朝は、しばらく泣いていたけれど、一度気分が切り替わったら、あとはずっとニコニコご機嫌で楽しそうにしていたとのこと。昨日、今日と年少さんみんなで園庭遊びをしたそうで、タケは特に本館の船型遊具がお気に入りでよく遊んでいたらしい。なぎさちゃんともお砂でお弁当を作ったりして遊んだんだって。
先生に「俺様はチョキを出すから先生はパーを出して」と強要し、インチキじゃんけんで勝利して喜ぶタケ
優しいまゆこ先生はいつもタケの言うとおりパーを出してくれるのだった。