ジジとの別れ

よいよい、くるしゅうない

ジジと一緒にいつもの喫茶店でモーニング。ジジの新幹線の時間に合わせて早目に行ったので、いつもより混んでいたけれど、タケはゆったりとテーブルの上で熱心にプラレールの新幹線を走らせて遊んだり、写真を撮るジジや両親を見て笑ったり。喫茶店を出て、そのまま駅へ向かってジジをお見送り。駅の階段を上っていくジジを、タケは言葉を発することも手を振ることもなく「え、なあに?行っちゃうの?」とでも言いたげな切なそうな目でじっと見つめ続けていたが、手を振るジジが見えなくなるとやっと理解したのか小さく手を振っていた。父さんと、「結婚してお互い両親が揃って健在で、しかも4人が皆常識あるいい人で、タケもかわいがってくれて、しかも突然変異ともいえるかわいい息子が生まれて、何不自由なく暮らしてて、とてつもなく恵まれていて幸せなことだねぇ」という話をしながら帰る。ボーっとしてたタケ、ちゃんと聞いてたかい?ちゃんと覚えておくんだよ。