少しでも坂があればすべり台

久しぶりの運動塾。タケは嬉しそうにバギーから下ろすなり階段の方へ走っていき、更衣室にも、体育館にも、一直線に入っていった。他の子が、お母さんの横で体操をして、マットや跳び箱のお山をよじのぼったりジャンプして飛び降りたり階段を歩いて下りたりする一方で、タケは体操の間中笑いながらその辺を駆け回り、マットや跳び箱はよじのぼるだけでは飽き足らず跳び箱の穴という穴を熱心に覗き込み、階段は「しゅー」と言いながらお尻で滑り降りていた。でもみんなが壁側に移動するのを見て自分も移動するなど、ちょっと成長も見せた。
更衣室では子供がちょろちょろしないようにベビーベッドも設置されているのだが、椅子と隣接しているところを見つけてまんまとよじのぼって脱走した。プールに行きたいらしくプールへのドアから離れないので「今日は行かないよ。ご飯食べよう」と言うと一瞬で走り出し、いつもお弁当を食べる広場に行って座って待っていた。「今日はお弁当持ってこなかったから、外で食べよう」と言うが理解できないらしく、泣いて怒る。ケンタッキーではご機嫌で、後ろの席のおねえさんにいないいないばぁをしたりして笑われていた。